今回は以前買い取りさせて頂いたチラシの中から珍しいアイテムを3枚ご紹介します。
■タイトロニクスシリーズTVゲームマシン総合カタログ
エレクトロニクス技術を応用し、TVとIC(電子工学)コンピュータを組み合わせた画期的な商品・・・・タイトロニクスシリーズ(TVゲーム機)との事です。今調べると台湾電子展が同じ名前を使っていました。かなり古いカタログでして当時タイトーが販売していたテーブル筐体やアップライトのタイトルの写真がずらりと並んでいます。
今となっては現存しているのかすら怪しいアップライト筐体やテーブル筐体の数々ですね。コンパネのページでもご紹介しましたがTTルパン三世の純正パネルはスペースチェイサーと同一の様です。TTスチールワーカーやTTストレートフラッシュは中古市場でも見た事がないので、現存しているとしたら相当貴重な基板でしょう。
■T.V GAME MACHINE 総合カタログ’82
続いては82年度のタイトーカタログです。この頃になるとSJ基板が登場しているのでアルペンスキー、ワイルドウエスタン、スペースシーカーなど配色豊かかゲームが登場しています。これを見る限りでは「爆発的人気を博した当社開発のスペース・インベーダー」というキャッチを付け未だにインベーダーを売っていたと思われます。スペースシーカーはゲームセンターあらしに登場している事もあり、名前は有名ですがその割に流通量は少ない幻の基板です。
アップライトとコクピット型筐体の紹介です。マリンデート、ディフェンダー、インディアンバトル、スペースサイクロンと貴重なタイトルだらけです。海外だとディフェンダーはレバーの左下に左右反転ボタンが有りましたがタイトーはレバーの上にボタンを配置しています。(アサルトレバーの様な物です。)またディフェンダーはテーブル筐体でも発売され、あのデカイ3枚の基板はどうなるのかといいますと独自設計されてテーブルの中に格納されています。かなり珍しい基板ですがコンパクトに取り扱えるのは良いですね。(同じくアタリのインディ・ジョーンズもナムコハーネスで動くカクテル版が存在します)
■マウサー(UPL)
UPLの実質的なデビュー作で、ネコとネズミを使ったドンキーコング風1画面アクションです。開発はその後ワンダーボーイを初め、NOVA2001や忍者くん魔城の冒険を制作したウエストンの西澤社長との事です。
裏面にはキャラの名前が書かれており、プレイヤーのオス猫がニャンタ/ニャン太、ネズミが忠助連合軍、メス猫がマリヤ、犬がワン公となっています。それよりも驚くべき事が裏面の画面が実際のステージと大きく異なっている事です。第1画面と書かれているステージは実際には3面であったり、ネズミのはしごかじり攻撃や傾く床など独自性の高いギミックが書かれている為実際に出ていればなと思ってしまいます。マウサーはその後MSXで移植されましたが何故かタイトルがマウザーになっていました。